結露とは一般的に、空気中に含まれた水蒸気が冷たい外気によって表面温度が低下した窓や壁に触れ、水滴となって付着する現象をいいます。金属は熱や冷気を通しやすい性質があり、結露が起こりやすいため、テクノビームの開発にあたっては結露対策が非常に重要な課題となりました。
理論的には、冷気を伝える部分を断熱し、余分な湿気を排出する通気を確保できれば結露は起こらないはず。開発メンバーは、寒さの厳しい北海道・帯広にある試験場に試験棟を建設し、検証をスタート。連日連夜、早朝から深夜まで氷点下20℃を超えることもある極寒の地で、冷え込み時のテクノビーム表面や壁内の温度分布を調べ続けました。
そして、壁内に湿気をためないための通気の工夫や、テクノビーム専用断熱材の開発など、一つ一つ問題をクリアしていきました。木と鉄という異素材の組み合わせは、強い上に結露問題も克服した理想の梁となったのです。
|